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詫びババア殺すべし。

 メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐じゃちぼうぎゃくの詫びババアを除かなければならぬと決意した。
 メロスには流行がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、ロリババアと遊んで暮して来た。
 けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。

「詫びババア概念殺すべし。慈悲はない」

 メロスが一歩踏み出す。血涙が男の顔の下半分を覆う。ひと呼吸の間に、血は鋼に、メンポになった。メンポの表面には、恐怖を煽る書体で「婆」「殺」とレリーフされていた。

 おお、見よ! 詫びババア抗争によってロリババアとの平穏な暮らしを土足で踏みにじられたサラリマン、メロスの躯にババアソウルが宿ったのである!

 いま、SNS IRC空間は壮絶な戦の開始点と化す!


■詫びババアとは?

詫びババアとは、DMM.comにて配信されているブラウザゲーム神姫PROJECTに端を発する、
インターネットスラングである。

同ゲームでは公式Twitterアカウントをゲーム内のキャラクターを用いて提供するというスタイルを用いており、
その公式キャラクターはディアボロスというロリババアキャラクターが担っている。

ロリババアとは、一口で言ってしまえば「幼い少女の姿をしているが、実年齢は数百歳以上」……つまりロリだけどババアなのでロリババアである。色々と語弊はあるが、一先ずはそういうことにしておく。

ロリババアがゲーム内情報のアナウンスをする、という一点において、
これはなんら問題がない。キャラ口調も気をつけられており、緊急時でも口調を徹底する担当者の苦労が忍ばれる。

しかし、普段からブラウザゲームやソーシャルゲームを遊んでいる諸兄におかれては、ある一点を懸念するだろう。
ゲーム内でのトラブルに由来する、思慮の浅いユーザーからのバッシングがこのアカウントに送られる、ということである。

勿論、ゲーム内トラブルを出したことは運営の非である。
今回の神姫PROJECTでは、長期間における緊急メンテナンスが行われてしまった。

そして運営はキャラクター口調でこう言ってしまったのである。

「すまんのじゃ」

■定着する詫びババア

さらに度重なるメンテナンスの延長等により、神姫のアカウントは度々キャラクターの口を通して謝罪をしていた。
元よりトラブルによる謝罪をキャラクターがしている、という点があり、一部では「謝るロリババア」キャラとして話題になっていたが、
5/24日のメンテナンス延長報告により、一気にこの話題が爆発、SNSサイトで広まることになった。

何故、詫びババアがこうまで広がったかというと、そもそものロリババアというキャラクターの性質について記載しなければならない。
ロリババアとは前述したとおり、幼子の躯をした老人である。そのため、年齢に由来する知識、権力、能力を保持している。つまりは偉いキャラであることが多いのだ。

そのため「本来は偉いはずのキャラクターがぺこぺこと頭を下げている」という構図になる。
昔からあることだが、偉い人間を屈服させる下克上物というのは人気があるのだ。特にR-18二次創作では、原作では偉いキャラクターに土下座をさせる、というジャンルが定着しているし、もっと広い範囲であれば姫騎士や女騎士に「くっ、ころせ!」と言わせたりメス堕ちもこれに当たる。

そのため、彼らの間で詫びババアが受けた。

これが詫びババア事件である。
高級食材にマヨネーズをかけて食す、愚劣で醜悪な蛮族共によるジャンル蹂躙である。

姫騎士を思い出して欲しい。18禁ゲームで姫騎士や魔法少女が酷い目にあうのは昔からのお約束であったが、
それは全年齢や一般ユースの作品で屹然とした正当なる姿を描いていてくれたからである。
だが今は、その全年齢作品すら姫騎士や魔法少女を酷い目にあわせ、そうすることが「メジャーになった」。
二次創作やパロディネタでのギャップ萌えというのは、あくまでそういった主流によって支えられなければならない。だがこのままでは、ロリババアも姫騎士と同じようなギャグ、征服欲を満たすためのコンテンツとして消化されてしまう。

他人のことだ、認めなくても度量広く持たねば、気にしない方がいい、それはそれこれはこれ、そう考えていてロリババアという畑が焼き払われて我が物顔の蛮族共に蹂躙されてからでは遅すぎる。

殺すのだ。
詫びババアの芽を摘むのだ。
絶対に生かしてはならない。
海綿体でしか思考できぬ、風情を介さぬ反射で動く蛮族共の思想を、小さきうちに刈り取るのだ。小さき老婆を守るために。


 *****

とまあ、ここまでがざっくりとした「詫びババア」に関する説明だったわけなんですが、
実際問題かなーーーり問題だと思います。この詫びババアという概念。

まず、どうしてこんなに一過性の流行りものにここまで激怒しているのか? と思われる方もいるかもしれません。ただの流行りの二次創作ネタに目くじら立てるなんて器が狭い、といわれてしまえば正直それで終わるような話です。
が、そのツッコミを呑み込んでひとまず聞いて欲しいのですが、
まずロリババアというキャラクター属性についての話に関係あることなのです。

簡単に説明しましたが、ロリババアとは幼き姿をした老婆です。その魅力とはなにか?

幼女が好きだけど性格が子供じゃ嫌だから?
児ポ法逃れ?
お婆ちゃんは好きだけど若い躯じゃないと興奮しない?

門外漢からすれば、いくらでも露悪的に詮索はできることでしょう。上記に当てはまる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ自分の場合、ロリババアというキャラクターは大変様々なストーリーやキャラクター性がにじみ出る、深味のある「創作ならでは」の立場なのです。

どうして躯だけは若いままなのか? から端を発するドラマ。
長い時間を生きてきた中で経験する人生、離別、人生観。
見た目と内面のギャップが織りなす、一目見ただけでわかる〝常人との差〟。

年齢差から来るトラブルや、長命生物故の人生観、引き込まれるような人外感……。
色々な属性のキャラクターの魅力やそれらが渾然一体となった唯一つの魅力を持つ、それがロリババアです。
なにより年寄りであるということは、即ち全人類から見たときにまさしく人生の師、メンター。尊敬すべき対象です。
そういった儚そうに見えながらも力強い、その小さな躯に秘めた圧倒的人生経験と力、常人との埋めようのない差――そんな創作でなければ表現しきれない、不可思議さを持ったのがロリババアなんです。
ただ偉いわけじゃない。尊敬し尊重すべき、お婆ちゃんなのです。

これらのジャンルは、けしてメジャーではありませんでした。それが近年では、徐々に日の目を見るようになってきました。
偉大なるはロリババア専門誌『永遠娘』の存在です。
Girls for Mという「逆転一切なし!」というドM向け成人雑誌の関係者の方(のはず)が企画した、新たなる専門誌です。
「女性上位だったはずが適当に男が逆転した」という方への青天の霹靂とも言える雑誌をこの地に使わしてくださった方々が、
専門誌として取り上げてくれたわけです。
これは本当に偉大なことです。事前に徹底した専門誌を提供してくださってきた方々が作りだしてくれるわけですから、Twitterで作りますという宣言を見た時は声も出せずガッツポーズしました。
マジでそれだけ偉大なことです。世の中には本番NGで同人活動をさせてきた人に本番を描かせたりする無理解な編集者もいるわけです。なにが受けてるのか理解できてないクライアントにより汚される作家がたくさんいるわけです。
G4M(Girls for Mの略称)を創刊号から予約して買い続けてきて良かったと心底思いました。

最近ではソシャゲにはだいたいロリババアキャラがいてくれて「神かよ……」って感じでジャブジャブ課金しますし、コモンキャラから人気キャラに駆け上がったロリババアもいます。神かよ……。

このように、昨今ではその属性がにわかに話題になって参りました。供給も増え大変喜ばしい反面、人目につく機会が増えれば当然のトラブルがあります。
これが詫びババア事件にも関係があることです。要は、ジャンルの大衆化です。〝ロリババアという属性をそのままに、既に流行っていたテンプレに押し込む〟というパターンです。
ロリババアの場合は〝偉いキャラ〟という属性のみ抜き出され、「偉いキャラに〝あえて〟土下座させよう」等。

偉いキャラなんだから、こういうエロだよね! くノ一だから、姫騎士だから屈服パターンだよね!
こうした、パターン化されたR-18創作というのは、誰しも見た覚えがあるのではないでしょうか。属性だけに着目し、そのキャラクター特有の性格や性質を一切無視した、テンプレート二次創作です。

こういった流行りの大衆的な、テンプレート型男性上位創作というのはいくらでもありますし、
今回の詫びババアというのは、こういった傾向を一気に加速させる状況になるのが懸念事項なのです。

散々あげてきた姫騎士のようにミーム汚染がおこり、「偉大であるロリババア」というキャラクターが剥奪され「大人ぶってるロリババア」「最終的に男に屈服する前提の強者」「見た目が幼いのに偉そうに喋る間抜けさ」というフォーカスがなされ、コンテンツとして消化される。ハッキリ申し上げてはらわたが煮えくりかえり、このキーボードを打つ手すら震えだしそうな怒りを覚えます。

詫びババアが神姫PROJECTのキャラクター特有のキャラクター付けとして機能するのなら、それはそれで美味しいことであったでしょう。お札風呂につかる千尋のような、固有の扱いなら大変歓迎できました。
が、これが他のロリババアキャラに波及してしまった。しまいそうになっている。別作品のロリババアにそういった状況を適用して消化しようという輩が存在する。
怒りです。怒りしかない。

このテンプレートに当てはめたコンテンツ消化パターンは、完全に領地を土足で踏みにじられたようなものです。美味しいからってなんにでもマヨネーズをかけるようなものです。そういったあり方は否定されるべきではないですがそれが我が物顔でまかり通ろうとするならその流行の風潮は否定せざるを得ない。

忘れてほしくないのは、「姫騎士が負けて犯されるのは1000回中999回勝ったが、たまたま負けた1回が作品として提出された」という姿勢。「普段は絶対に謝ることはないがたまたまこのときだけ謝るようなことになってしまった」という前提を持って取り組んでもらいたいし、そうでなければそのギャップ萌えがそもそも発動しないのでは? 単に強者で征服欲満たしたいだけなわけ?
という話なのです。

詫びババアである前にロリババアです。どうかその前提条件による魅力とあり方を見失わないでほしい。
既存のこれまで積み重ねられた「お婆ちゃんとしての魅力」を損なわないようにしてほしい。
それがこの記事で伝えたかったことです。
さもなくば殺す。

*****
【オマケ】

文中では二次創作で「敢えて」という取り組みに否定的ですが、別にそういったあり方を非難するつもりはないです。
ただ「敢えて」ほど簡単にキャラ立てする方法もなく、かつ簡単にキャラクターを別人化させてしまえる方法はないため、例として強く挙げた次第です。
同人誌でもなくPIXIVなどに挙げられる男性向けR-18二次創作はイラストであることが多い、すぐ本番に切り込むという関係上、例えば「絶対に土下座しないキャラに土下座させたい」ときはお約束的に過程をすっ飛ばして土下座しているところから描くわけです。つまりその結末に至るまでの説得するに足る過程がないので、そのジャンルを愛好する人間以外からすれば出来の悪い、元のキャラの魅力を過度に損なったものになるわけで。まあ原作でいかに偉いことを強調されて自分がそれを描写する必要はないといってもじゃあなんでそういったキャラが高々たいしたことない奴に土下座するようなシチュになってんよ? と説明できないわけで。
なので男性上位シチュで「あえて」をやりたがる発言を見ると九分九厘ケッとなるわけです。僕はね。おちんぽ自信アニキ共はなぜ自分の海綿体にそんな信頼感を持っているんだ。いやこれは横道。

あとじゃあ男を強くしようとしてモブおじさんが最強化しているのは「オリジナルキャラを最強化しヒロインにチヤホヤされる」という最低系SSの流れなわけで単純に出来が悪い思考停止テンプレなのでその前提を共有できない身からすると最悪なわけで。

で、こういった昨今流行りの男性上位二次創作と相性が悪いキャラ属性を無理矢理テンプレに当てはめることができる詫びババアというものに殺したい程の怒りを覚えたのでした、という話です。

っていうか単純にお婆ちゃんは労れよ。なーにがサドシチュじゃ、老人虐待で豚箱行きじゃ。

以上です。

※2016/5/25日追記

ちなみにロリババア好きの間での派閥争いめいたあれそれなら別になんの心配もないんですよ、だってそれまでババア愛好してたなら扱い方は判ったうえで詫び展開になると思うので。
問題は詫びババアという言葉でロリババアに特に興味も拘りもないし既存のジャンルを理解するわけもないが大衆化したテンプレートに当てはめるための新たな属性として扱おうとする流入者による流れが大変腹立たしいわけです。
もしこれがロリババア好きが争っているという単純な理解になるのでしたら、それは間違いです。嘘です。半分くらい間違いです。ロリババア好きだって当たり前だが一枚岩じゃないしな……。

要はネイティブアメリカンが開拓民に追いやられて文化を剥奪させている状況になる、という認識です。謂わば冒頭のメロスは妻子を殺されて演説をするという点でジェロニモです。なんかそういうこと書けばよかったですね。ちなみにG4Mも最初はD4Cと絡めることを目的に書いたわけですがすっかり忘れてました。すまぬのじゃ。


※2016/5/25日16時20分追記

だから!! お婆ちゃんが!! 謝る展開が!! 悪いんじゃ!! ないの!!!
調子に乗ったお婆ちゃんが「む、むう……すまんかった。悪気はなかったんじゃ……」ってしょぼんとしたり、若者とのギャップが理解できずにやり過ぎちゃったよ…… とかなって謝る展開は萌えるじゃん! 無条件で偉いとかそういうわけじゃないよ!! そういう風に書いてたとしてそういうことじゃなかったよ!!
ロリババアというキャラクター性を理解してないとできないじゃん! そういうキャラ性を生かしたのは真っ当なキャラクター付けだし別になんら問題ないんすよ!!!

要はそういうキャラ属性じゃなくて「このキャラクターは偉いからこれ」とか直結して既存テンプレに当てはめて下克上くっころメス堕ち男性上位征服その他諸々していったりとかそういうあれそれがこうあれでこうあれなの!!

「このキャラ、眼鏡ッ子だからコンタクトレンズに付け替えて〝かわいいね〟といわれる展開にするね」「……は?」

こういう感じ!!! そういう展開が好きなのがいるのは否定しないが別にメガネっ娘が好きなわけじゃないからそれを受容するために改変するのが当たり前の主流になるっていうか!! ああもうなにいってるかわかんねえ!!!
しかもその一番判りやすいのが屈服メス堕ち系のエロなわけで、「女である限り男様のおちんぽハメハメされたらメス堕ちしちゃうんだよ♥」と既存の屈服テンプレ入れられるとハアアアアンモオオオオオオオオ!!!! いやこれも書いてるけど説得力があるなら云々のとこに! エロに詫びババアを直結させたアレソレが本当にもうこいつら!! 殺す!!! ってなるだけなの!!!
ロリババア=残念謝罪キャラとかそうなったらもうさああああ あのさあああああ もうおおおおおおおお

〝別にロリババアが詫びる展開がダメなのではなく個々のキャラ性を鑑みずロリババアというカテゴライズ全体に当てはめ、敢えての創作云々かんぬんで既存の開拓地帯が焼き払われるようなことになったら俺はもうなにもかも抑えきれねえ!!!〟

別にロリババアかくあるべしとかそれは邪道だとかそういうことじゃないのそういう風に聞こえても違うの!! やりたきゃやりゃあいいが創作元のキャラを鑑みないテンプレートによる大衆化は価値観を共有できないものから見たら~ とか全部書いてあるし!! そういうの込み込みでもうやりたいならそれはそれこれはこれだよ!!
唯一俺がこの記事内で語ったことで悪と断じるのはジャンルの大衆化による無条件テンプレ当てはめでただ征服欲を満たすこの一点での創作にロリババアという土壌を焼き払ってガワだけ借りるそのエセサドスティック思想くらいだよ!! つーか婆ちゃんゲザらせて悦に浸るとかお前ちょっともうさあああ!!!

とかなんかもうそういうあれです。今度こそ以上です。お婆ちゃんを大切にね。

追記の年号が2016じゃなくて2015になってたので修正致しましたすまぬ、すまぬ……。

2016/05/25 02:48 | 雑記COMMENT(20)  

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